小川被告の表の顔であったボランティア活動は、実態として家庭環境や学校に居場所を失った未成年少女たちを効率よく物色し、自らの支配下に置くための手段に過ぎませんでした。
2026年6月22日、警視庁少年育成課は小川被告を東京都青少年健全育成条例違反(未成年淫行)の疑いで逮捕しました。逮捕理由は、同年5月、新宿区内のホテルにおいて、SNSやトー横広場で知り合った当時16歳の家出少女に対し、18歳未満であることを知りながらみだらな行為をしたというものです。警察の取り調べや関係者の証言によると、被害に遭った未成年少女は1人にとどまらず、複数人に及んでいたことが明らかになっています。
小川被告が用いたのは、児童福祉や心理学の領域で「性的グルーミング(Grooming:手懐け)」と呼ばれる極めて計画的な手口でした。家庭内暴力や親との不和で家出し、金銭も宿泊場所もない少女たちに対し、食事を奢ったり悩みを親身に聞いたりして「この人は私の唯一の味方だ」と強烈な信頼感を抱かせます。その後、心理的な依存状態を形成した上で密室へ誘い込み、性的な搾取へと持ち込む構図でした。
逮捕後、メディア各社は過去の美談仕立ての特集記事を非公開・削除する事態に追い込まれ、善意の皮を被った捕食者を見抜けなかった社会の脆弱性が厳しく批判されることとなりました。