ファンの購買行動も大きく変化した。かつてのアクリルスタンドや缶バッジといった静的なコレクターズアイテムはもちろん根強い人気を誇るが、現在の主流は「体験の着用」だ。
スマートグラスやARフィルターを通じたデジタルファッションとしてキャラクターを身にまとい、限定イベントでの「イマーシブ(没入型)空間」に足を運ぶことに価値が見出される。ファンは単にモノを買いたいのではない。そのキャラクターが生きる世界観の一部になり、自分自身を演出したいのだ。限定アパレルが数分で完売し、デジタルコレクティブルが二次流通市場で高額取引される背景には、強烈な「当事者意識」が存在する。