海からのアプローチと並んで人気を博しているのが、芥屋の大門公園から展望台へと続く散策路だ。近年、映画のワンシーンを思わせる景観から「糸島のトトロの森」として広く知られるようになったこの小道は、ヤブツバキやウバメガシなどが密生して自然のアーチを形成している。頭上を覆う深緑の葉の間から木漏れ日が差し込み、足元には落ち葉の柔らかい感触が広がる。
2026年現在、地元自治体とボランティアの手によって木道の修繕や案内標識のリニューアルが完了し、環境負荷を最小限に抑えながら誰もが安全に歩ける道へと再整備された。木漏れ日のトンネルを抜け、少し息を弾ませながら階段を登り切った先には、視界が一気に開ける高台の展望台が待っている。そこからは、眼下に広がる濃紺の玄界灘と、緩やかな弧を描く芥屋海岸の美しい海岸線が一望でき、海風を浴びながら深呼吸する瞬間は格別だ。