近年の夏の大規模大会において、戦術の根幹を揺るがしているのが暑さ対策と投手の障害予防である。かつてのように一人のエース投手が大会を通じて一人で投げ切るスタイルは姿を消し、球数制限や給水タイムの活用を前提とした戦術構築が当たり前となった。
この変化によって、試合終盤の継投タイミングや、状況に応じた代打・代走の起用策がベンチの采配力を直接試す要素となっている。控え選手たちのモチベーションは高く保たれ、チーム一丸となって一戦一戦を戦う「総合力勝負」へのシフトが、現代の高校野球における新しい戦術的トレンドとして定着している。