これまで二人と仕事を行ってきた名匠たちは、今回の共演について口を揃えて「必然だった」と語る。一見すると瓜二つのシルエットを持ちながら、カメラが回った瞬間に放たれる波長は波形が真逆なのだという。
「宮崎あおいが光を吸い込む黒幕だとすれば、二階堂ふみは光を乱反射させるプリズムだ」。ある映画監督はそう評した。似ているのは骨格と容姿の輪郭だけであり、内部で燃えている魂の色の違いが、画面上で恐ろしいほどの化学反応を引き起こす。
共通のルーツを感じさせつつも、完全に真逆のベクトルへ進化を遂げた二人が同じフレームに収まった時、観客は「似ている」という過去の固定観念がいかに浅はかであったかを思い知らされることになる。