里谷さんの名を世界に轟かせたのは、21歳で迎えた1998年長野オリンピックでした。荒れ狂う天候と深いコブが並ぶ難コースの中、予選を通過した彼女は決勝で圧巻の滑りを披露。大技「コザック」を決めて見事に金メダルを獲得しました。これは冬季五輪における日本人女子初の快挙であり、表彰式で見せた屈託のない笑顔は日本中に鮮烈な印象を残しました。
さらに4年後の2002年ソルトレークシティ五輪でも実力を発揮します。激しいプレッシャーがかかる大舞台の決勝で、当時の女子選手としては異例の「バックフリップ(後方1回宙返り)」を成功させ、見事に銅メダルを獲得。冬季五輪で日本人女子初となる「2大会連続のメダル獲得」を成し遂げ、大舞台における類まれな勝負強さを証明しました。