長年、生理前の情緒不安定は「本人の忍耐不足」や「ヒステリー」と片付けられがちでした。しかし、医学的な解明が進んだ現在では、これが単なるPMS(月経前症候群)にとどまらず、より重篤な精神症状を伴う「PMDD(月経前不快気分障害)」である可能性が広く知られるようになっています。特に日常生活や仕事に支障をきたすレベルのイライラは、治療が必要な疾患として認識されています。
厚生労働省が発表した最新の意識調査でも、働く女性の約7割が月経に関連する精神的不調を感じており、そのうち半数以上が「誰にも相談できずに我慢している」と回答しました。この沈黙の状況を打破すべく、多くの企業が独自の休暇制度や相談窓口を設け始めています。