戦前の革新的なアートムーブメントの中心地であった二科会において、彼は長年にわたり中心的な役割を果たした。従来の型にはまった洋画の枠組みを打ち破り、常に新しい表現の可能性を模索し続けた姿勢は、若手画家の大きな道しるべとなった。
その革新性が最も劇的な形で結実したのが、金字塔として名高い代表作『輪舞』だ。リズム感あふれる身体の動き、交錯する曲線の美しさ、そして画面全体を支配するモダンな意匠。この作品は、当時の日本人が初めて目にした本格的な西洋的モダニズムの結晶であり、日本の絵画史における決定的な転換点となった。