外資系企業の躍進に対し、ベトナムの地場リテール大手も手をこまねいているわけではない。WinMart(マサングループ傘下)やCo.opmartといった地元資本の巨大ネットワークは、全国に網の目のように張り巡らされた店舗網を武器に強力な巻き返しを図っている。彼らの強みは、地元農家との直接契約による圧倒的な価格競争力と、ベトナム人の好みを熟知した商品ラインナップだ。
特に近年目立つのが、自社金融サービスや通信キャリア、カフェチェーンを統合した独自のエコシステム構想だ。一つのアプリでポイントを貯め、そのまま電気料金の支払いや格安モバイル回線のチャージまで完了する仕組みは、日常生活のインフラとして深く根を下ろしている。