精神的負荷と身体疾患の繋がりは、いまやメディアでも大きな特集が組まれる時代の関心事だ。かつて放送され、現在もNHKオンデマンドで反響を呼んでいるNHKスペシャル「現代病とストレス」では、過剰なストレスが免疫細胞の遺伝子発現にまで影響を与えるプロセスが詳細にドキュメンタリー化された。
同番組の取材班が提示したデータによれば、日常的なプレッシャーを一人で抱え込みがちな被験者ほど、体内での炎症反応を示すCRP値や抗CCP抗体が上昇しやすい傾向が示されている。心理的ストレスが自律神経系の視床下部・ピツイタリ・副腎系(HPA軸)を刺激し、ホルモンバランスを根底から乱すプロセスは、現代人が直面する極めて現実的な健康危機といえる。