中古フィギュアの価値を大きく左右するのが「破損の修復歴」です。特に髪の毛の先端や衣装の細いリボン、武器などのパーツは折れやすく、個人売買では破損箇所を瞬間接着剤などで修理した事実を伏せて出品されるトラブルが後を絶ちません。
一般的な補修に多用されるシアノアクリレート系接着剤(瞬間接着剤)やエポキシ系接着剤は、硬化後もブラックライトに対して強い蛍光反応を示します。元のフィギュア本体のPVC素材とは明らかに異なる波長と輝度で発光するため、継ぎ目やクラックの有無が一目で判明します。
塗装剥がれをタッチアップ(部分補色)した箇所も、使用した塗料に含まれる溶剤や顔料の差によって境目がくっきりと浮き上がります。プロのコレクターは、光のグラデーションに不自然な途切れがないかをチェックすることで、過去のリペア歴を正確に見抜いています。