現在、出生前診断(NIPT)を受ける妊婦は増加傾向にある。しかし、陽性判定が出た際の決断は、親たちに生涯消えない傷を残す。また、検査で全ての障害がわかるわけではない。自閉スペクトラム症やADHDなどの発達障害、あるいは知的障害の多くは、成長過程で初めて明らかになるからだ。
「検査で異常がなかったから安心していた」というケースも少なくない。生まれて数年後に発覚する障害に対し、親たちは「あの時もっと調べていれば」「治療を強行した自分のエゴではないか」と、自分自身を責め続ける。医療の進歩が、皮肉にも親たちに「選択の責任」という重荷を背負わせているのだ。