欧米のウェルビーイング界隈では今、日本の「禅(Zen)」の思想と、現代の認知行動療法(CBT)を掛け合わせた新しいメンタルケアが主流になりつつある。彼らが注目するのは、物事をありのままに観察し、余計な評価を加えない「マインドフルネス」の進化系だ。
「今、ここ」に集中する。言葉にすれば簡単だが、実践は難しい。禅寺で行われるような座禅だけでなく、日常の歩行や食事、さらにはキーボードを叩く指先の感覚に意識を向けるだけでも、脳のデフォルト・モード・ネットワーク(脳のアイドリング状態)の暴走を抑え、不安の発生源を断つことができると実証されている。