かつてNetflixで全世界に向けて配信された音楽ドキュメンタリー『ARASHI's Diary -Voyage』。あの映像が記録した大野の告白は、従来のアイドル像を根底から覆すものだった。カメラの前で絞り出すように語られた「一度何事にも縛られずに自由になってみたい」という言葉は、J-POPの頂点を極めた者ゆえの孤独と葛藤を如実に物語っていた。
あのドキュメンタリーが世に出て以降、ファンや世間の受け止め方も成熟した。偶像であることを強いるのではなく、一人の人間としての幸福を願う空気が醸成された。この受容の土壌があったからこそ、大野は罪悪感に苛まれることなく、自分を取り戻す旅を続けることができたのだ。