「授業中は誰もが優秀な学生を演じているが、心の中では誰も信用していない」。数年前に脱北し、現在はソウルで暮らす元同大学の学生はそう振り返る。試験の成績だけでなく、日頃の「自己批判」と呼ばれる思想総会での発言が人生を左右する。友人が突然姿を消すことも珍しくない。エリートとしてのプライドと、いつ破滅するか分からない猜疑心が、平壌の若者たちの心を蝕んでいる。
競争は苛烈だ。卒業後の配属先は、党の重要機関や国防科学研究所など、国家の命運を握る部署ばかり。そこでの失敗は、本人だけでなく家族全員の破滅を意味する。