彼の名前を世界に知らしめた最大の功績といえば、やはりフロッピーディスクの基本特許だろう。IBMとの契約を巡っては様々な議論や異論が存在するが、彼が昭和の時代に「磁気によって情報を記録し、それを手軽に持ち運ぶ」というコンセプトに到達していた事実は揺るがない。
当時、誰もが巨大なオープンリール磁気テープを見上げていた時代に、個人がポケットに入れて持ち運べるメディアを夢想した。この「パーソナル化」への視点こそが、現在のスマートフォン社会へと繋がる大河の源流だったと言える。単なる技術開発ではなく、未来のライフスタイルを予言する力。それこそが彼の真骨頂だ。