2026年は、世界を震撼させた9・11同時多発テロ事件から四半世紀という節目の年にあたる。一青窈がこの名曲の筆を執ったきっかけが、ニューヨークにいる友人への安否確認と、現地で沸き立った復讐の連鎖に対する激しい葛藤であったことは広く知られている。
「君と好きな人が百年続きますように」。サビで繰り返されるこのシンプルな一言は、一見すれば平穏な日常生活への願望に見える。だが、憎しみの連鎖が止まらない世界情勢をリアルタイムで目撃していた当時の彼女にとって、それは血を流すような思いで絞り出した反戦の叫びだった。2026年代後半の今、依然として不透明な国際情勢の中に生きる私達にとって、この言葉はかつてない現実味を帯びて迫ってくる。