「curiosity」という英単語の歴史を遡ると、ラテン語の「cura(配慮・手入れ・関心)」にたどり着く。本来は「何かに対して深く心を配る」「注意を向ける」という態度がその根底にある。
現代の英語表現において、「curiosity」は主に以下の3つの文脈で使い分けられている。1つ目は、最も一般的な「知的好奇心・探究心」。新しい知識や未経験の物事に対して強い関心を持ち、知りたいと願う心理状態だ。2つ目は「珍しさ・骨董品・変わったもの」。例えば「a museum of curiosities(珍品博物館)」のように、珍奇な物体そのものを指す名詞としても使われる。そして3つ目が、人間関係における「野次馬根性・好奇の目」。他人のプライベートな事柄に不必要に踏み込もうとするネガティブなニュアンスも秘めている。
このように、単にポジティブな「知りたがり」だけでなく、文脈によって対象への敬意を含んだ探究にもなれば、ゴシップ好きな野次馬精神にも変化する。これが英語の「curiosity」という言葉が持つ多面的な面白さだ。