伊東のランドマークといえば、お椀を伏せたような美しいフォルムを持つ「大室山」だ。山頂の「お鉢巡り」では、360度の大パノラマと富士山の雄姿が目の前に広がる。だが、リフト待ちで1時間近く費やす日中を避け、営業開始直後の8時半を狙うのが知る人ぞ知る鉄則だ。
一方、断崖絶壁に波が打ち寄せる「城ヶ崎海岸」の門脇吊橋は、スリル満点の絶景で名高い。だが、賑やかな吊橋から少し離れた「いかだば」付近の遊歩道へ踏み出すと、観光客の姿は消え、波の音と潮風だけが漂う別世界が広がる。定番の迫力と隠れた静けさ、この双面性を味わうことこそが醍醐味と言える。