台湾の古い諺に「一府二鹿三艋舺(一に台南、二に鹿港、三に台北・萬華)」とあるように、清代に台湾中部の交易港として空前の繁栄を極めたのが彰化県にある鹿港老街です。
鹿港の魅力は、商業化されすぎていない本物の歴史の重みと、網の目のように入り組んだ路地空間にあります。強風や海賊を防ぐために曲がりくねった構造に造られた「九曲巷」や、すれ違うのがやっとの狭い路地「摸乳巷」など、歩くだけで探検気分を味わえるスポットが点在しています。
壮麗な彫刻が施された台湾屈指の名刹「鹿港天后宮」を参拝した後は、サクサクとしたパイ生地に麦芽糖を挟んだ「牛舌餅」や、新鮮な小粒牡蠣をふんだんに使った「蚵仔煎(オイスターオムレツ)」など、素朴で奥深い伝統の味を堪能できます。台北とはひと味違う、ゆっくりとした時間の流れを感じたい旅行者に強くおすすめしたい古都です。