モノマネには常に「怒られないか」というリスクが付き纏う。特に彼女の芸風は、被写体のファンから批判を浴びるかどうかのギリギリの境界線を全速力で疾走するものだ。しかし、彼女は一切怯まない。むしろ、その摩擦すらも笑いのエネルギーへと変換してしまう。
根底にあるのは、被写体に対する底知れぬ興味と、ある種の偏執的な愛だ。徹底的に研究し尽くすからこそ、本人すら自覚していない癖や誇張ポイントが見えてくる。毒を孕みながらも、最後にはエンターテインメントとして昇華させる絶妙な匙加減。それがあるからこそ、弄られた側も最終的には苦笑いしながら受け入れざるを得ないのだ。