2014年8月26日、日本演劇界および美術界に走った衝撃は計り知れないものがありました。俳優・絵本作家として第一線を走り続けていた米倉斉加年が、療養先だった福岡県久留米市の病院で急逝したのです。享年80。直前まで舞台の演出を手掛け、次回作への意欲を燃やしていた中での、あまりにも突然の別れでした。
公表された死因は腹部大動脈瘤破裂。腹部の大動脈がコブ状に膨らみ、何の前触れもなく破裂する危険な病態です。米倉は前日の8月25日夜に突然の体調不良を訴えて救急搬送され、医療陣による懸命な救命処置が行われたものの、翌朝静かに息を引き取りました。
80歳を迎えてなお衰えぬ創作意欲と情熱を保ち、生涯現役を貫いた米倉斉加年。その潔くも早すぎる幕引きは、多くの共演者や愛読者に深い喪失感を与えました。