ライフスタイルにこだわる層のハートを射止めているのが、目を見張る進化を遂げたプロダクトデザインだ。かつて「おばあちゃんの家にある渋い焼物」というイメージだった湯冷まし用の器(湯冷まし)が、見事にリブランディングされている。
愛知県の常滑焼や長崎県の波佐見焼といった伝統的な窯元が、北欧ミニマリズムを思わせるマットな質感や、計算し尽くされた液だれしない注ぎ口を備えた現代的な湯冷ましを続々と発表。耐熱ガラス製の透き通る美しいフォルムのものや、スタッキングしてコンパクトに収納できる機能美を兼ね備えたアイテムが、インテリア誌の紙面を飾る。お気に入りの器で湯を冷ますプロセスそのものが、忙しい日常における現代の「立派な儀式」へと昇華しているのだ。