彼らの教えの根底にあるのは、「唯神実相(ゆいしんじっそう)」という考え方だ。この世に存在する物質や肉体、病気や貧困はすべて「現象(仮のもの)」に過ぎず、本当の実相(真実の姿)は神の創った完全無欠な世界であるという。人間はすべて神の子であり、本来は無限の可能性と調和に満ちているとするこの教理は、当時の不安な社会情勢の中で多くの人々の心を掴んだ。
面白いのは、キリスト教、仏教、神道などの諸宗教はすべて一つの真理から派生した「万教帰一(ばんきょうきいつ)」の教えであると説く点だ。この柔軟とも言える思想が、のちに多様な社会運動や環境保護運動へと結びつく論理的支柱となっていく。