原作者の青山剛昌が手掛けるキャラクター描写は、メインキャストのみならず地方の警察官にまで徹底した個性が与えられている。小学館の週刊少年サンデーで連載が始まった当初から、作品には多彩な人物が登場してきたが、綾小路文麿とそのリスという組み合わせは特に秀逸なキャラクターデザインの一例と言える。
本格的な推理アニメとして事件の謎解きに重きを置きつつも、視覚的なインパクトや愛らしさを同居させる演出手法。一見すると突飛に見える「リスを連れた警部」という属性が、物語のテンポを損なうことなく世界観に深みを与えている点は、長年愛され続ける作品の大きな強みだ。