ネット上の掲示板やSNSでは、未成年の失踪事案に対して不正確な推測や誤った知識が飛び交うことが少なくありません。捜索を遅らせ、被害を拡大させないために是正すべき代表的な誤解が3つ存在します。
第1の誤解は、「書き置きがある=事件性がない単なる家出」という認識です。書き置きが存在することは、本人の生命に対する危機感や精神的破綻の度合いを示す証拠でもあります。書き置きがあるからといって警察が動かないわけではなく、内容の切迫度次第で即座に公開捜査や緊急配備が敷かれます。
第2の誤解は、「携帯のGPSを切っていれば現在地は絶対にわからない」という思い込みです。基地局との定期通信ログ、Wi-Fi接続履歴、コンビニや駅の防犯カメラネットワークを組み合わせることで、スマートフォンの電源が落ちていても立ち寄り地点を高精度で特定することが可能です。
第3の誤解は、「本人が同意して泊まっているなら保護者に連絡する義務はない」という潜伏支援側の主張です。未成年者を保護者の承諾なく自宅に宿泊・滞在させる行為は、刑法第224条の「未成年者略取・誘拐罪」に該当し、親切心や本人の希望を理由にした正当化は一切通用しません。