10代後半を迎えたはるなさんは、ショーパブの舞台に立つようになり、自分らしく生きる先輩たちの姿に強く心を動かされます。昼は男性としての生活、夜はショーの世界で女性として輝く二重生活を送る中で、次第に「女性として人生を全うしたい」という思いを固めていきました。
そして19歳から20代前半にかけて性別適合手術(性転換手術)を決断します。当時は現在ほどLGBTQ+に対する社会的な理解が進んでおらず、医療体制や法制度も不十分な時代でした。身体への負担や将来への不安は計り知れないものでしたが、彼女の決意が揺らぐことはありませんでした。
最も大きなハードルとなったのは家族への告白です。厳格だった父親との間には激しい衝突やすれ違いがありましたが、母親は早くから我が子の苦悩を察し、深い愛情で包み込みました。後年には父親とも和解を果たし、家族の支えこそが、彼女が強く優しく生き抜くための揺るぎない原動力となったのです。