国内の不動産市場では、実際にいくつかの無人島が販売されています。瀬戸内海や長崎県、沖縄周辺などのエリアを中心に、約500万円から5億円前後まで幅広い価格帯で物件情報が掲載されています。一軒家や都心の中古マンションよりも安価に提示されているケースもあり、「手の届く夢」として興味を持つ買い手は後を絶ちません。
しかし、提示されている物件価格はあくまで「土地そのものの値段」に過ぎません。人が生活したり滞在したりするためには、以下のような莫大な無人島の開拓費用が発生します。
- 船着場(桟橋)の整備:船を安全に係留するための設備工事(数百万円〜数千万円)
- ライフラインの確保:太陽光発電システム、蓄電池、海水淡水化装置や大型雨水タンクの設置(1,000万円以上)
- 通信環境と整地:衛星通信アンテナの導入や山林の伐採・整地費用
- 移動手段の維持:専用ボートの購入費、燃料代、船舶検査、マリーナ係留費
これらを合算すると、島自体の購入費が数百万円であっても、最低限の拠点を構築するだけで総額3,000万〜5,000万円以上に達することが一般的です。安易な購入は放置や維持費の負担に直結するため、慎重な資金計画が求められます。