2026年の現在、東京・渋谷や下北沢のミニシアターでは、リマスター版の上映に合わせて連日満席の立ち見が出る事態が続いている。興味深いのは、客席の半数以上を20代の若者と外国籍の観光客が占めている点だ。海外のウェブメディアやSNSでは、80年代末から90年代初頭の日本のアナログな映像美を評価する声が急増している。
ストリーミングサービスで世界中に広がった日本のシティポップや80s・90sカルチャーの再評価。その波に乗る形で、本作の映像美と音楽世界が再発見された。「言葉の意味を超えて、画面から漂うムードそのものに救われる」――SNSで拡散された海外ファンのコメントは、かつて日本中が体感したあの熱量を、時空を超えて世界規模で再現しているかのように見える。