今回のプロジェクトを指揮したクリエイティブディレクターは、取材に対し「単に作品の画像を壁に貼るだけの空間には絶対にしたくなかった」と熱弁を振るう。主人公であるラヴィ (Lavy)の繊細な心情の変化や、作中に登場する幻想的な街並みのテクスチャを再現するため、照明の照度から音響の残響時間にいたるまでミリ単位の微調整が繰り返された。
企画の初期段階では、劇中の料理を再現するにあたり食材の選定で難航を極めたという。未公開の制作裏話として、ディレクターは「作中の独特な色合いを人工着色料に頼らず、天然のスパイスやハーブだけで再現することに妥当な答えを見出すまで、数百回の試作を重ねた」と明かしてくれた。この徹底したこだわりこそが、来訪者の没入感を究極にまで高めている要因だ。