定年退職後、地域社会との接点を失いがちだった男性たちを中心に、社会的孤立が深刻な問題となっている。特に団塊の世代は「仕事人間」として生きてきた人が多く、近所付き合いのノウハウを持たないケースが目立つ。これが独居老人の増加と相まって、孤独死の増加という悲劇を生んでいる。
この現状に対し、各地で新たな試みが始まっている。単なるゲートボールやカラオケといった従来の高齢者クラブではなく、これまでのキャリアを活かしたボランティア活動や、多世代が交流できるシェアスペースの運営などだ。「支えられる側」から「地域を支える側」へのシフトを模索する動きが、わずかながらも希望の光となっている。