もっとも、課題が存在しないわけではない。エリアの注目度が高まるにつれて地価や家賃が上昇し、初期のカルチャーを形成した個人店やクリエイターが押し出されてしまうジェントリフィケーション(高級化)の兆候も見られ始めている。チェーン展開する大手資本の参入により、街の固有の雰囲気が損なわれる懸念を抱く地元関係者も少なくない。
「この街の魅力は、新旧が入り混じるカオスな空気感と、まだ完成しきっていない実験室のような佇まいにあったはずだ」。ある古古着店のオーナーは危惧する。かつての物流インフラがもたらした空間の豊かさをどう守り、いかにして利益優先の開発と調和させていくのか。全国の「問屋町」が迎えた第二次変革期は、日本の地方都市再生における重要な試金石となろうとしている。 (出典: 問屋 町(Yahoo!ニュース))