この活況を支えているのは、従来の官僚的な管理体制からの脱却だ。行政職員と地域住民、そして専門的なファシリテーション能力を持つ外部スタッフが対等な立場で意見を交わす「オープンミーティング」が月に一度開かれている。施設の利用ルールやイベント企画は、トップダウンではなく、この場での対話を通じて柔軟に更新される。
「禁止事項」を羅列して利用を制限するのではなく、「どうすれば実現できるか」を市民と共に考えるスタンスが徹底されている。ルールをつくる側と使う側の垣根をなくしたことで、施設に対する住民の愛着と責任感が劇的に高まった。自主的な清掃活動や設備の手入れが行き届いているのも、その証左と言える。