狩野英孝の魅力は、自らのピンチすらも笑いのエネルギーに変換してしまう圧倒的なポテンシャルにある。神主としての厳かな顔を持ちながら、バラエティ番組で見せるポンコツぶり。そのギャップが、会見時の彼の言葉に不思議な説得力を与えていた。
もし彼が完璧なエリート街道を歩む人物であれば、世間はもっと冷酷な審判を下していただろう。普段からいじられ、失敗を笑いに変えてきた彼だからこそ、「しょうがないな」と許される余白が生まれていた。これは一朝一夕で築けるものではなく、彼の芸人としての生き様そのものが生んだ果実である。