園内の景観をデザインしたのは、園芸界で世界的に高い評価を受けるケイ山田氏だ。幾何学的な左右対称を重んじるフランス式庭園とは対照的に、彼女が追求するイングリッシュガーデンは、植物本来の生態や自然な生長プロセスを尊ぶ。直線を排除し、曲線を多用した小道や、背丈の異なる草花を緻密に計算して重ね合わせる立体的な植栽手法は芸術の域に達している。
景観のすみずみにまで宿る情熱。単に美しい花を並べるのではなく、季節の移ろいとともに変化する葉の色や質感、枯れ姿の風情まで計算し尽くされている。人間と自然が心地よく共生する空間づくりこそ、長年にわたり多くの人々を惹きつけてやまない造園の真髄だ。