事件の発端は2011年4月21日、石川県、富山県、福井県、神奈川県に展開していた低価格焼肉チェーン「焼肉酒家えびす」で提供されたユッケなどを食べた客が、次々と激しい腹痛や下痢を訴えたことに始まります。運営会社は金沢市に本社を置いていた株式会社フーズ・フォーラス、代表取締役を務めていたのは当時30代前半の若き経営者・坂本勘太氏でした。
患者からは猛毒のベロ毒素を出す腸管出血性大腸菌(O111およびO157)が検出され、溶血性尿毒症症候群(HUS)などを発症。子どもを含む5名が死亡、被害者は181人にのぼる未曾有の大惨事へと発展しました。
1皿280円という驚異的な安さで急成長を遂げていた同店は、事件発覚後ただちに全店舗を営業停止。破産手続きへと追い込まれ、外食産業全体に計り知れない衝撃を与えました。