文化的な家庭環境、そして沖縄出身の父とアメリカ人の母の間に生まれた川平ファミリー。長男であるジョン・カビラと、三男の川平慈英の兄弟仲は、幼少期から極めて良好でありながらも、互いを深くリスペクトし合う刺激的なライバル関係でもあった。
「家庭内での会話は英語と日本語が自然にミックスしていた」と振り返る幼少期。国際的な感性と豊かな表現力は、この独特な家庭環境で育まれた。弟の慈英がミュージカルや俳優の道で感情を全身で表現する一方、兄のジョンは声の表現者としてラジオの世界へ没入していく。
関係者が明かす秘蔵エピソードによれば、二人がプライベートで顔を合わせる際も、お互いの出演番組やパフォーマンスに対して一切の手抜きなしで意見を交わし合うという。「慈英の舞台を観に行った兄が、終演後に楽屋で熱い感想を語り出し、そのまま演劇論に発展した」といった光景は日常茶飯事だ。兄弟でありながら、一人のプロフェッショナルとして高め合う関係性が、長年エンターテインメント界の第一線で輝き続ける原動力となっている。