サウジアラビア・プロリーグによる「爆買い」の嵐は、2026年現在も収まる気配を見せない。かつて欧州で頂点を極めたスターたちが、年俸100億円を超える破格の条件で砂漠の地へと渡る流れは定着した。これに対抗するのが、北米ワールドカップ開催で空前の好景気に沸くアメリカ・MLS(メジャーリーグサッカー)だ。
MLSは放映権ビジネスの成功を背景に、単なる「引退間近の選手が行くリーグ」からの脱却を果たした。巨額のスポンサー収入とレベニューシェアモデルを武器に、20代の全盛期にあるタレントへも欧州トップクラブと同等以上のオファーを提示している。スター選手の獲得競争は、もはやフットボールの質だけでなく、国家や巨大資本のプライドをかけたマネーゲームと化している。