『週刊文春』を筆頭とするゴシップ報道の猛威は、芸能界だけでなく音楽業界のビジネス構造にも影響を及ぼした。密会スクープや密着取材の攻勢に対し、当事者たちは過酷な世論の批判に晒されることとなる。CMの降板やレギュラー番組への影響など、実生活への打撃は計り知れなかった。
だが、その逆風の中でも布袋寅泰はギターを抱え続けた。ステージの上で放たれる圧倒的な音圧と情熱は、世間の冷ややかな視線をねじ伏せる唯一の武器だった。芸能界の波乱の中でも妥協を許さない制作スタイルを貫いた姿勢は、彼が単なるスキャンダルタレントではなく、本物の表現者である証でもあった。