カフェ・飲食産業の最前線において、夜間のメニュー構成にも大きな地殻変動が生じている。かつて深夜のカフェといえば、薄いブレンドコーヒーかカクテルが定番だったが、現在では昼間以上に本格的なスペシャルティコーヒーが求められる時代となった。
単一農園産のシングルオリジン豆を丁寧にハンドドリップで淹れる浅煎りコーヒーや、ディカフェの需要が高まる中、業界を牽引するスターバックス コーヒー ジャパンも深夜の時間帯を見据えた店舗設計や限定体験の提供に力を入れる。アルコールとコーヒーの境界を溶かす「エスプレッソマートーニ」などのコーヒーカクテル提案も広がり、酒を飲まない層から愛好家までを幅広く包み込む市場へと成熟を深めている。