大阪・梅田のランドマークとして知られる構造体を語るうえで外せないのが、世界的な建築家ドミニク・ペロー氏による極めてユニークなデザインだ。大樹の幹を模したダイナミックな外観は、登場から月日が流れた今なお訪れる者を圧倒する。だが、本質的な価値はその美しさだけにとどまらない。
ファサードの複雑な凹凸は、単なる意匠ではなく、日射熱を遮り室内温度の急上昇を抑える環境制御装置としての機能を完璧に果たしている。最新の省エネ制御システムが導入されたことで、ビル全体のエネルギー消費量は従来型と比較して大幅に削減された。意匠性と環境性能の高度な融合——これこそが、世界的名匠の仕掛けたアーキテクチャの真骨頂と言える。