まず注目すべきは、体を覆う皮膚の質感だ。ヤモリは爬虫類であるため、全身が細かいウロコで覆われており、手触りはサラサラとしている。これは陸上の乾燥した環境で水分を逃さないための適応進化だ。
一方、両生類のイモリにはウロコがない。粘液分泌腺から出される分泌物で常に体が湿っており、触るとしっとり、あるいはぬめりを感じる。足の構造にも明らかな差がある。ヤモリの足裏には「指下板(しかばん)」と呼ばれる微細な毛の構造があり、分子間力を利用してツルツルしたガラス面や壁面を自在に登ることができる。イモリにはこの構造がなく、滑らかな垂直の壁を登ることはできない。