「テーブルには、まだ温かい味噌汁と焼き魚が並んでいました。ただ、妻の姿だけがどこにもなかったんです」
関東地方に暮らす会社員の男性(42)は、半年前の朝の光景をそう振り返る。妻(38)と小学生の娘の3人暮らし。夫婦仲は良好で、前夜も普段通りに会話を交わしていたという。しかし、彼女はスマートフォンと財布だけを持ち、パジャマ姿のまま家を出た。
手がかりは一切ない。防犯カメラにも、早朝の住宅街を足早に歩く彼女の姿がかすかに映っているだけだった。残された娘は「ママは私が悪い子だからいなくなったの?」と自分を責め続けている。このような「前兆のない失踪」が、今、全国で相次いでいる。