「ただ机に向かって勉強するだけなら、予備校で十分です」。ある現役教諭の言葉が、現在の学校改革の本質を突いている。かつては東大をはじめとする難関国立大への合格者数こそが、学校の「格」を決める指標だった。しかし、社会が求める人材の定義は変わった。自ら課題を発見し、他者と協働して解決策を導き出す力。それこそが、今の時代に求められる本質的な学力だ。
同校が導入した独自の探究プログラムでは、教科書の枠を大きく飛び越える。AIの台頭によって知識の価値が相対化する中、人間ならではの「問いを立てる力」を養うことに特化している。この試みは、生徒たちの学習意欲を根本から変えつつある。