だが、当時の音楽産業とテレビメディアは、この尖りすぎたコンセプトを消化しきれなかった。デビュー曲である「ハートブレイク太陽族」があまりに衝撃的すぎた反動か、レコード会社や事務所はセカンドシングル「たんぽぽのくちづけ」で突如として路線変更を敢行する。
宇宙人という設定を完全に捨て去り、普通の可愛らしい聖子ちゃんカット風衣装と笑顔で歌う正統派アイドルへと急旋回したのだ。メンバー自身も後年の取材で、当時は自分たちがどのようなプロジェクトに巻き込まれているのか理解すら追いついていなかったと語っている。この劇的すぎる脱線劇こそが、怪作としての評価を決定づけ、現在まで語り継がれる衝撃的裏話となった。