この空前のブームに火をつけた大きなきっかけの一つが、TBSテレビの大人気番組『マツコの知らない世界』だ。番組内で紹介されるやいなや、MCのマツコ・デラックスが「塩だけでここまでご飯が進むなんて」と驚嘆し、その絶品ぶりにスタジオは騒然となった。画面越しにも伝わるそのインパクトは瞬く間にSNSやネット上で拡散し、全国のグルメ通を巻き込む話題へと発展した。
もともとこの塩は、東京・赤坂の名店「赤坂 ろく助」の店主である髙野光隆氏が、長年の試行錯誤の末に生み出した秘伝の調味料だ。現在、製造・販売を担う株式会社東関は、妥協を許さない伝統のレシピを厳格に守り続けている。量産化を狙う一般的な食品製造業の常識を覆し、時間と手間を惜しみなく注ぎ込む職人技こそが、唯一無二の味わいを支える屋台骨となっている。