見た目のサイズ感や肉厚さが最も分かりやすい違いだが、実はこの2つ、植物学的には「同じグループ」に属している。最大の違いは、収穫されるタイミング、つまり「完熟度」にある。ピーマンは未熟な状態で収穫されるため、特有の青臭さや苦味が残る。一方で、パプリカはしっかりと完熟してから収穫されるため、糖度が高く、肉厚でジューシーな食感に育つのだ。
また、品種自体も異なっている。ピーマンは日本でお馴染みの薄肉種が主流だが、パプリカは肉厚の「大果種」と呼ばれるパプリカ専用の品種から作られる。この果肉の厚みこそが、加熱した際のとろけるような甘みを生み出す秘密だ。