欧州連合(EU)による繊維産業への環境規制が本格化した2026年、パリ・ファッションウィークは「サステナビリティの実証実験場」としての性格をいよいよ強めている。参加ブランドには、衣装の製造プロセスの透明化やデッドストック素材の使用率に関する厳格な基準が課せられている。
かつての豪華絢爛な使い捨て舞台装置は姿を消し、リサイクル可能な素材や建築廃材を再利用した空間デザインが標準となった。ランウェイに登場するルックも、一回限りの話題性ではなく、世代を超えて着回せる普遍的な耐久性とデザイン性が評価される傾向にある。モードの帝都パリが示す新たな倫理観は、今後の世界中のアパレル産業に決定的な影響を与えるはずだ。