一方で、この言葉の急速な浸透は、職場や家庭での小さな摩擦も生んでいる。50代以上の世代にとって「しゃばい」は、かつての暴力的なイメージやアウトローの隠語としての記憶が強く残っているため、若手社員がミーティングや雑談で軽々しく口にすると、違和感や困惑を覚えるケースが少なくない。
あるIT企業の管理職は「新入社員が『今日のプレゼン、ちょっとしゃばかったですね』と笑顔で言ってきた時、どう反応すべきか一瞬フリーズした」と明かす。言葉の意味が世代を超えてアップデートされる過渡期ならではの現象であり、互いの文脈の違いを理解することがコミュニケーションの鍵となっている。