国際NGO「国境なき記者団」が発表を重ねる世界報道の自由度ランキングにおいて、日本の順位はG7最上位グループから大きく引き離された位置で推移している。かつて上位に名を連ねていた時代は去り、今や中位グループに甘んじる現実が定着した。
順位の低迷や変動の背後にあるのは、権力側からの直接的な弾圧ばかりではない。政権との距離感に対するメディア自身の心理的萎縮、経済的苦境に伴うリスク回避の姿勢、そしてデジタル化の遅れが複雑に絡み合っている。世界規格の物差しで測ったとき、日本の報道現場がいかに不自然な制約下にあるか、RSFの分析は残酷な真実を突きつけている。